スカパー!HDチューナーの選び方　比較　CSチューナー　TZ-WR320P　DST-HD1　SP-HR200H

「スカパー!　HD」チューナーの選び方

「スカパー!HD」用のチューナーの比較　TZ-HR400P　TZ-WR320P　SP-HR200H　DST-HD1 など　チューナー内蔵BDレコーダー

　「スカパー!　HD」(＝スカパー放送のほとんどの番組をハイビジョンHDで見られる契約)にするときは、外付け専用チューナーが必要。いろいろあって、何がよいのかわかりにくいので、比較検討のためのページ。

このほか、「スカパー!　HD」チューナーを内蔵したBDレコーダーなどが2011年に登場、選択肢がぐんと増えた。

■ポイント

・基本的に、最新のチューナーが最も便利　　スカパーHDは録画・ダビングに不便な点が多々あり、初期のチューナーは批判を浴びた

■チューナー内蔵BDレコーダーがおすすめNo.1

これからBDレコーダーを購入する人には、(このページで解説している単品の「チューナー」ではなく)、もともと「スカパー!　HD」チューナーを内蔵しているBDレコーダーが最も便利でおすすめです(ただし高価)。　→「BDレコーダーの選び方」ページ

これからBDレコーダーを購入するならば、「スカパー！HD」チューナー内蔵BDレコーダーが便利。

・録画した番組を、BDなどにコピー(ダビング)できる(コレクションとして長期保存できる)　

・独立したBDレコーダーならではの高度な機能を使える　例：長時間録画モードでのコピーができる
ソニーは「おまかせ・まる録」機能が使える

・操作がラク　＝　地デジ番組と同様に、BDレコーダーから直接・簡単に予約録画できる

・配線すっきり。

→「BDレコーダーの選び方」ページ

■そもそも「スカパー!　HD」とは？

「スカパー!」には数種類がある。

「スカパー!　HD」は、その名のとおりハイビジョン局が多数あるサービスだけど、専用アンテナ必要
HD = hi-definition = いわゆる「ハイビジョン」(本来はNHK用語)
パラボラアンテナを南南西の空にある衛星に向けて受信。パラボラアンテナと外付けチューナーの設置が必要というハードルがある。

「スカパー! e2」は、ほとんどの局が昔の標準画質(非ハイビジョン)のままだけど、手軽
面倒なことはイヤ、手軽(easy)にスカパーを見たい人のために作られたサービスで、NHKのBSのパラボラアンテナをそのまま流用できる(同じ方向に衛星を打ち上げた)

「e2」は、チューナーはテレビに内蔵(リモコンにCSボタンあり)されていて、便利。そのかわり、標準画質でがまん。
「HD」は、チューナー内蔵型テレビ・BDレコーダーは少なく、外付けチューナーを買うかレンタルするのが普通。そのかわり、ハイビジョン番組多数が見られる。どのチューナーにするか、が１つの問題

以上から、
マニア　 →　「スカパー! HD」 = ハイビジョン
カンタン派　→　「スカパー! e2」 = 手軽

という棲み分け

当然、「HD」の方が画質も音声もよい。
「HD」は解像度1,440×1,080ドットの映像、ただしMPEG-4 AVC/H.264で圧縮で、同じ容量でも地デジの２倍の時間の録画ができる。解像度はBSデジタルは1,920×1,080、地上波デジは1,440x1,080。「e2」のハイビジョン局(数をもう増やせない)の方が「HD」局より高画質。スカパーSDは実質480×480ドット程度　　「HD」放送の音声はAAC

いろいろなスカパーの違いをくわしく　　

*ハイビジョン画質のままでの録画には、規格対応ビデオが必要

「スカパーHD」でのハイビジョン番組を、非対応のブルーレイレコーダー・DVDレコーダーで録画すると、標準画質に落ちて録画されてしまう。
ハイビジョンのまま録画したい場合、ブルーレイレコーダーが「スカパー!　HD録画」と呼ばれる規格に対応している機種であることが必要。規格が独特であるために起きる現象　　　　　BDレコーダーページ

「スカパーe2」では、この問題は起きないとのこと(カスタマーサポート)

■「スカパー! HD」用の専用チューナー (単品)

専用チューナーはいくつかあり、世代交代中　　　スカパー直販と、レンタルがある

・専用チューナーでは最もおすすめ　Panasonic製　TZ-HR400P ＝ USBハードディスクに録画できるように

2011/12/16登場　　Panasonicの新型の小型BDレコーダー(縦にも置ける)をベースに作られたと思われる製品。
TZ-WR320Pの次世代モデル。TZ-WR320Pとは違い、シングルチューナーだが、スカパーは再放送が多いので、支障はないだろう。TZ-WR320Pから内蔵ハードディスクを取り、その代わりに市販の外付けハードディスク(適合品)に接続して録画できるようにした。BDへのダビングが可能。　

・以前はおすすめNo.1だった　　Panasonic製TZ-WR320P

2010/11/22登場　　　チューナーであるだけでなく録画も出来る(ハードディスクレコーダー)ので「DVR」と呼ばれている。レンタル開始とともに、すでにスカパーのSD(標準画質、非ハイビジョン)契約中の方にはほぼ半額キャンペーン(500円/月)を行った
ダブルチューナーであり、内蔵ハードディスクにそのまま録画できるのが長所

★掲示板にいただいたユーザーからの情報：

そのユーザ2012/02/18 14:59
　「誰も指摘していないようですが、スカパーHD!のDVR、TZ-WR320PはすでにLAN経由でのHDDからのムーブ（DLNA転送）が可能になっています。
　ただ、先日（1/24）のスカパーオンデマンド対応のファームアップ以降でHDDを認識しなくなるトラブルが続出。大騒ぎになっています。
　当家でも発生して、今朝交換になりました。買い取りでも交換になる事態ですので、かなり酷い状況のようです。」

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最新の情報を教えていただきありがとうございました、すぐサイトに反映させていただきます。チューナー交換が必要になるほどのトラブルが起きているとは驚きました。

■スカパー・チューナー略史

1996/10/1
日本でも衛星デジタル多チャンネル放送　
→のちにスカパーに一本化　(くわしくは→テレビ歴史年表ページ)

200?　　　
チューナー・レコーダー一体型が販売されるのは、「スカパー！e2」タイプ用のみ（= 110度CSチューナー内蔵タイプのレコーダー）に。

2008/3
スカパー！社が、当時のチューナー・レコーダー一体型を既視聴者へ販売割引サービスを行ったところ、申込者が殺到し一ヶ月で打ち切り。在庫がなくなり、ホームページからの一般受付も停止

2008/10
スカパーがハイビジョン多チャンネル開始
スカパー社ブランドはチューナー・レコーダー一体型からチューナー単体となった。録画にはブルーレイ・DVDレコーダーが別途必要になり、スカパー連動録画は以前ほどカンタンではなくなった。

*レンタル以外に、販売も開始　

2008/10　HD対応チューナー登場。BDレコーダーと簡単に連動予約できるようになった
(1)ソニー DST-HD1 (アンテナセットはSAS-HD1SET)　
(2)スカパー! ブランド　SP-HR200H

2010/11/2 高性能新チューナーDVRのTZ-WR320Pを九月末に発表。単独で録画が可能に。Panasonic製ハードディスクレコーダー　レンタルは、すでにSDチューナー契約中の方にはほぼ半額キャンペーン開始(500円/月)

2011/9/23   業界初のスカパー!HDチューナー内蔵BDレコーダー発売
    シャープ「BD-W2000」「BD-W1000」「BD-W500」
    2011/10 ソニーも。BDZ-SKP75

2011/12/16　　TZ-HR400P USB外付けハードディスクに録画できるように

2012/1/24 TZ-WR320Pに深刻なトラブル
ファームアップのあと、HDDを認識しなくなるトラブルが続出。買い取りでも交換に

2012 スカパーHD ハイビジョン100チャンネル計画

*レコーダーにおまかせ全自動録画の機能があっても、「スカパー！e2」以外では基本的に使えない。内蔵チューナーではないため。対応したBDレコーダーならば可能　くわしく　スカパーの3サービスの違い　

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■関連ページ

スカパー紹介 BDレコーダーの選び方　　英語字幕放送CC

■ここ以下は当時の古い情報です　

まだ、あまりよい選択肢がなかった時代の記録です

■型落ち製品の特長　　

以下の２つは型落ちとなったため、SD既契約者には2010/11に格安レンタルキャンペーン　2011/12/15で提供終了

・スカパーブランドのSP-HR200H 　韓国HUMAX製

・ソニー製　DST-HD1

どう違うのか、どれがいいのか悩むところ

■各専用チューナーの特長　とネット上の評判　　をまとめてみると　

■比較

社	品番	予約可能数	探して毎回	番組表からの毎週予約	レンタル	英語字幕	レコーダー連動	自動アップロード	デザイン	番組検索
パナソニック	TZ-WR320P	64	○	○	あり	×	○	○	○	○　録画も出来る
スカパー	SP-HR200H	40～50	×	×	あり	○	○	○	△	○	動作比較的速い
ソニー	DST-HD1	35	×	○	販売のみ	×	○	○	○	×	番組予約操作しやすい

●　Panasonic製TZ-WR320P

2010/11/22　スカパーが直販・レンタル開始。スカパーからしか入手できない

・これ以前のチューナーと違い、動作が速く安定。操作性も向上。録画中でも、番組表のチェックや録画予約などができるように

・チューナーであるだけでなく録画もできる(ハードディスクレコーダー)ので「DVR」と呼ばれている(digital video recorder)。このため、番組表からリモコンのボタン1発で録画予約が完結するようになった

・★「探して毎回予約」(シリーズ番組予約)　　これまでのチューナーにはなかった便利機能

・フリーワード検索　　25ワードまで保存できる

・ネットワークを利用して他の部屋でも視聴できる

・PanasonicのBDレコーダーベースなので省エネ方針(電源オフ時0.1W)、既存チューナーより熱発生は少ないはず。立ち上がり13秒
ただし、クイックスタートを入にしたりホームサーバー機能を入にしていると13Wで、電源オン時の18Wとあまり変わらない。立ち上がり6秒

・3D対応　(3Dテレビは必要)

・1.3倍速で早見再生（音声付）可能

・番組ごとに録画先機器を選べる。最大6つから。複数の録画機器を持っている場合は便利

・BDレコーダーと予約連動(LANケーブルで接続)　　DVDレコーダーとも予約連動

・１番組を１週間一覧表示できる

・レンタル開始とともに、スカパーのSD(標準画質、非ハイビジョン)既契約者に対しては、ほぼ半額のワンコインキャンペーン(500円/月)。36ヶ月後に途中買取価格が1万1000円に下がることから、レンタル36ヶ月後に買い取ると総コスト2万9000円なので、新品販売価格の3万2800円より安くつく計算。　・初めての加入者には別途キャンペーン

・内蔵HDDに録画したものは、コピーできなかった　　→その後、LAN経由でのHDDからのムーブ（DLNA転送）が可能になり改善
録画した番組を、HDD(ハードディスク)から、BD(ブルーレイ)・DVD・外部機器などにコピーすることはできなかった(HD画質のコピー用出力端子はない)。
このTZ-WR320Pはチューナーとしてだけ使用し、「スカパー！HD録画」対応BDレコーダーなどで録画した場合はもともとコピーできた(＝録画の長期保存)。ただし長時間録画モードでは録画できず、容量は巨大になる

▲注意点

・クローズドキャプション（英語字幕）表示機能はない　(ただし、字幕付きで放送する局は激減)

・ブルーレイディスク（BD）レコーダーは内蔵していない(＝録画の長期保存は想定していない)。内蔵しているのはHDDのみ

・レンタル終了・他の受信機器に契約変更した時点で、保存してある録画はもう再生できなくなるもよう

・「2番組同時録画」　と　「お好み自動録画(キーワード検索、ジャンル検索)　ができるが、「ダブルチューナーモード」接続時のみ可能という制限がついている。
つまり、普通の衛星アンテナではなく、スカパー出力端子が2つある衛星アンテナ(2ルームアンテナまたはマルチ衛星アンテナ)を買って接続しないと、これらの機能は使えない。値段はあまり変わらないので、初めてアンテナを買う人は、2出力ものが便利。地デジなどと違い、1系統のアンテナを2つに分岐してもダメ
2出力でスカパーを視聴すると、普通は視聴契約(料金)も２台分になるが、このTZ-WR320Pについては1台分の視聴契約のままでよい(カスタマーセンターに確認済み)
普通のアンテナでは「お好み自動録画」はできないが、キーワード検索等はできる

・SDメモリーカード挿入口があるが、それに録画はできない。もともとカードに入れてある画像・映像の再生のみ

・Panasonic製だが、情報はスカパーサイトにしか載せていない

・毎週録画の番組名が表示されない

・「探して毎回録画」　-- チェックしないととんでもない予約に変身していることも。番組名にNoや話数が入っていると探せない

・同名番組検索がない　-- 予約の重複があった場合、別の日時へ予約するのに不便

・「おまかせ自動チャプター」は内蔵HDDへ録画した場合のみ有効

以上は、バージョンアップ(ファームウェアアップデート)で改善されることも

●スカパーSP-HR200Hと、ソニーDST-HD1　の共通点　

どのメーカーのBDレコーダーでも予約連動(LANケーブルで接続)
DVDレコーダーとも予約連動
衛星からのダウンロード(自動アップデート)で、ソフトを改善(操作スピードなど)

番組ごとに録画先機器を選ぶことはできない
フリーズが多い
熱がこもる

どちらもネットで酷評。どちらかというと、スカパーSP-HR200Hがまし、という声がやや多い印象。ソニーのDST-HD1にしてよかったという声も

●スカパーブランドの　SP-HR200H 　(韓国HUMAX製)　についての声

DVDレコーダーとは『ビデオコントローラー』で予約連動
ジャンル検索・キーワード検索できる

インターネットブラウザ搭載　スカパーの専用サイトのみ閲覧　
★クローズドキャプション（英語字幕）表示機能がある　
この機能を欲しい方には、この機種がおすすめ

レンタルは、１年経てば買取れる

番組表からは毎週録画ができない　
毎週予約設定をするためには、手動で時刻指定
取扱説明書p.80より

デザインは平凡
熱がこもるので、ペットボトルのキャップで脚

●ソニー製　DST-HD1　についての声

予約録画するとタイトルがソニーレコーダーの予約リストにきちんと登録される　各社テレビに認識され「レグザリンク」等になり、テレビをつけている時にDST－HD1の電源を入れると画面が勝手に切り替わり便利
デザインがいい

DVDレコーダーとは、『AVマウス』で予約連動
番組表から毎週録画できる

動作が遅い
番組表が見にくい
本体の下裏面が熱い　　底面を開けて設置しないと熱暴走する　→フリーズ防止に縦置きにする・通気が良くなるようにインシュレーターを敷く
番組検索ができない
クローズドキャプション（英語字幕）表示機能はない
英語表記に変更することができない。（以前のSD用チューナーはできた）＝外国人に不便
予約開始時間から10秒未満で始まる番組では録画開始が間に合わないことあり
「いろんな掲示板で言われている事だと思いますが、SONYの開発力低下が感じられます」

→「バージョンアップで、以前に番組表が重いとか、ハングアップするとかの悪評判があった件についてはほぼ解消されているのではないか」との声も
「特に不満はありません」

■メーカー側サイト

スカパーHD録画ページ　

スカパーの製品の紹介ページ　　
Panasonic製TZ-WR320Pの紹介

SP-HR200Hの特長・オンラインマニュアル(タブから選ぶ)、取扱説明書

ソニー CSチューナーページ　　取扱説明書　

■ネットで実際のレビューを読む

新型チューナーでやっとそこそこ使える「スカパー!HD」　TZ-WR320P　2011/1　ASCII.jp　以前のHDチューナーと切り替えると「幸せに」

スカパー!DVRの使い勝手　TZ-WR320P　以前とは「雲泥の差」

「TZ-WR320P」を徹底的にチェックする　

TZ-WR320Pに"できない"機能を指摘しているもの　

2チャンネル(TZ-WR320P) 2チャンネル(SR-HR200HとDST-HD1)　