沐浴

　
赤ちゃんの沐浴のしかた

はじめての沐浴(新生児期の赤ちゃんのお風呂)の準備ポイント。ぺビーバスの種類、安全対策。素朴な疑問Q&A。リンク集。いろいろ調べ試行錯誤した点をまとめました

■沐浴って何？

生まれて間もない赤ちゃんをお風呂に入れること。

新生児のお風呂は「沐浴｣もくよく、と伝統的に言います。

生後１カ月を過ぎると、「沐浴」というより「お風呂」デビュー　→「赤ちゃんのお風呂の入れ方」ページへ

■沐浴って大変なことなの？

お風呂は育児での一大イベント。大切で大変で危険な作業であることを認識し、慎重に

赤ちゃんは緊張。親も、ぐにゃっとやわらかい新生児をもし落としたら、目にせっけんが入ったらなどと緊張。

■新生児の沐浴のしかたは？

母親学級、両親学級、産院で教えてくれます。パパがこれに欠席すると、新生児の抱き方、沐浴やおむつ替えのこつが分からなくて困ります。

実際は一回ではすべてを覚えられないので、育児本・雑誌・DVD等で予習するとよいでしょう。

■ポイント　どこで沐浴するか？

新生児はベビーバス (または台所の流し台や衣装ケースでもかまわない)で沐浴させます。

理由(1) 哺乳瓶を消毒するのと同じで、細菌等をできるだけ避ける

理由(2) 大人用の風呂で入浴させるより、これらの方が安全(運ぶときに落とす危険性が低い)

ベビーバスは最短で生後１か月ぐらいしか使いません。あとは大人と一緒に普通のお風呂に入浴できます。使ってもかまいませんが、新生児はすぐ２倍３倍に大きくなり、暴れるようになるため、使えなくなります。

ベビーバスは親が中腰なので腰痛になりやすい。テーブルなど台の上に置けば腰はらくになる(落下は注意)。抱っこでも腰は酷使するので、できるだけ大切に。

コップやたらいで、流し湯をかけます。中央は沐浴剤

実は、台所の流し台はちょうどよいサイズと高さ。もともと洗うための専用の場所なので、お湯も出て、沐浴に必要な設備がそろっている。親は立ったまま沐浴させられるので、腰痛にならない。かっこいい「ベビーバス」にこだわらない場合は、流しを利用するとコストがかからず腰も痛めません。洗面台用の専用シートも出ています。また、衣装ケースも使えます。

流しの例。腰痛になりません

■洗う場所　４タイプ

(1)△　ベビーバス　古典的なプラスチック大型タイプ　

    お湯をしっかりホールド、安心感がある　　
    かがむので腰痛に　
    １か月後には無用の長物、以後ずっと置き場に困る！　記念品なので捨てたくないし、次の子が生まれたときにも使うだろうと思うと、なかなか処分できない

(2)★　ベビーバス　浮き輪のようにふくらますタイプ

「ベビーバスを欲しいが、小さく収納したい」ならば、これに決まり。収納は切実なので、(4)でかまわないケースを除いて、★長い目で見ればこれがベストバイかも　ふかふかベビーバスなど

やわらかいので、親も安心　夏はベランダでミニプールになる

(3)◎ベビーバス　流し(シンク)に置ける小型のタイプ

腰痛にならないので両親学級ですすめられました。病院もこのタイプが多いのでは

(4)★台所の流し台を、ほぼそのままで　　　◎沐浴マットはレビュー評価が高い

コストゼロ。もともと洗う場所なので、お湯を出すのも流すのも便利でラク。しかも清潔で、腰痛にならない。アメリカではここを使う人も多いよう
「台所で沐浴なんて」と抵抗感がある人には向かない。抵抗感がない人ならベストでは

ベビーバス　　ベビーバス全製品　

■ポイント　　何で洗うか？

●ベビー用とされるせっけん(ベビーソープ、「ベビー全身シャンプー｣)ならどれでも構わないよう。安価なものでも。

●ただし、アトピー防止のためにはソープを一切使用しないことが提唱されています。ぬるま湯だけで洗うことが、将来は普通となるのかも。

いそべクリニックサイトより以下引用：「生まれた直後の赤ちゃんの胎脂を洗剤で洗い流すことをしないで下さい……。赤ちゃんの皮膚は未発達であり、とても弱いので胎脂が必要なのです。これを洗い流すと、必ず２ヶ月後ころから、乳児湿疹が出始め…」

●問題なのは、左手で支え、右手だけで洗うのは、不慣れなので不安定で時間がかかること。

・新生児はすべって落とすのが一番怖い(脳をはじめ、まだ未熟で衝撃に弱い。頭蓋骨も完成していない

・新生児はお湯に短時間しか耐えられない。５分くらいで終了することになっているが、もっとかかってしまう。

→バスチェアなしでの赤ちゃんの洗い方(別ページ)

→せっけんではなく、新生児用には「沐浴剤」という便利なものがあります。
これはバスクリンのようにお湯に入れると、お湯につかるだけで体が洗え、しかもすすぎが必要ありません。
沐浴剤を使うと沐浴はかなり楽になります。
また、入浴という危険な作業が５分ですむので、それだけ安全
せっけんはすべるが、沐浴剤のうち、スキナベーブはすべりにくいのでより安全。洗浄力は落ちる
なお持田ヘルスケア社によると沐浴剤は生後何ヶ月とかという決まりはなく、大人が使ってもかまわないこと。

ベビーソープ

ベビー全身シャンプー

沐浴剤　　　　　スキナベーブ(すべりにくい)
　

■いつ洗えばよいのか？

新生児にはまだ夜昼の区別はなく、深夜以外なら何時でも。

できれば一定の時間(毎日夜７時前後とか)入れればよいでしょう。でもパパの帰りが遅ければ夜でもかまいません。就寝リズムができてきたら、その前が便利です。

一日一回が普通ですが、何らかの事情で無理なときは沐浴しない日があっても大丈夫でしょう(夏以外)。

■目や耳に入っても安全なのか？

・ベビー用のせっけんは目に入ってもしみにくい。はっきり「目に入ってもしみない｣と宣伝している商品もあり(ジョンソンのNo more tearsと表示してあるものなど)。目に入っても涙で洗い流されるので危険ではありません。

・耳に水が入っても、体温ですぐ蒸発するので危険ではありません。「中耳炎」は耳に水が入ることではなりません(中耳と耳の外はつながっていない)。

・今の新生児入浴(沐浴)法では、耳たぶは押さえない。→耳シャワー

・口にせっけん水が入ると、気持ちが悪いかも。沐浴剤の場合は、飲んでしまっても特に危険はないようです。