風呂

赤ちゃんのお風呂の入れ方　
安全に入れるには

生後数か月後の赤ちゃんのお風呂デビュー(ベビーバスを卒業、大人といっしょに初めて入る)について、安全に重点を置いたページです。

新生児(生後一か月まで)のお風呂については別ページ　→新生児の「沐浴」のしかたページ　　

■お風呂入れ方の4タイプ

(1)分担型：まずパパが自分を洗ってから、ママが連れてくる。赤ちゃんを洗い終わると、ママが連れて行って服を着せる

(2)時差型A：まず赤ちゃんだけを洗い、パパ帰宅後にママはやっとお風呂
時差型B：赤ちゃんが寝付いたら/昼寝しているときに、ママはお風呂

(3)待機型：ママがすべてを一度に済ます。まずママがさっと入る。浴室の戸を開けたまま、外に赤ちゃんを座布団・クーハン・バウンサーなどで待機させておく。あるいは内にバスチェアで待機させておく。次に赤ちゃんを洗い、ママはバスタオルをはおっただけで赤ちゃんの世話　　
→バスチェアが便利。まだ歩き回らないうちであれば、ベビーバスにバスタオルを敷いて赤ちゃんをいれ、待機スペースに使うこともできる。

(4)二子型：同時に二子以上を洗う　　→バスチェアが便利

■赤ちゃんの安全なお風呂の入れ方

危険なポイントは２つ。イメージトレーニングを

(1)親のひざに乗せて洗えるが、せっけんによるすべりに注意。せっけんはツルツルすべって、とても危険。子供が親の腹を突然けって、頭から落ちた例も。　　自信がない場合はバスチェア利用も

(2)赤ちゃんを落とさないよう注意。浴槽←→洗い場　の移動(赤ちゃんを持ったまま)は危険。特に立ち上がるとき

まず湯船につかる場合は、ここで頭も濡らしておくと、頭を洗うときにすぐせっけんがなじみ、素早く洗える。

浴槽から、赤ちゃんを抱いて洗い場に移るとき、転ばないように少しずつ、ゆっくり移動。壁が近くにあれば、壁に親の背中を当てながら動くようにすると安定する(腕が３本あるようなもの)。

赤ちゃんと向き合い、親のお腹と両ひざでしっかり包み込むようにする(赤ちゃんを縦抱っこをしてから、上半身を降ろす)と両手で洗え、安全性も高くなる。あるいは左手で押さえ、右手で洗う

親は(イスなしで)床にぺたりおしりをつけて低く座れば、子どもの位置も低くなり安全

●すべり転落防止が最重要

コツ1：赤ちゃんをだっこするときは、大判のガーゼにくるむと、すべりにくい

コツ2：親のひざにタオルを敷いてから赤ちゃんを置くとすべりにくい　(そのまま膝に赤ちゃんを置くとすべって危険)

なお、イスでもひざでもなく、風呂マットの上で洗うこともできる。風呂マットの上にバスタオルを敷いて、その上に赤ちゃんを寝かせると親子ともに楽。

体を洗って、次に頭を洗う前に、いったんシャワーで体のせっけんを落とす。せっけんが残っていると、赤ちゃんの位置がずれるときにすべる

顔を洗われるのを嫌がる赤ちゃん：　目の前に上から親の手を置くと目を閉じるので、素早くせっけんで洗うと、早く終わる。
シャワーは口のまわりは避けた方が賢明か。口にせっけん水が入ると苦しく、風呂を怖がるようになる可能性大。濡らしたガーゼなどでぬぐうのが現実的
言葉を理解するようになれば、目を閉じるように言う

洗い終わって、洗い場から浴槽に赤ちゃんを抱えて立ち上がる瞬間は、最も危険
赤ちゃんの体からせっけんをよくシャワーで流す。まだせっけんが残っている可能性がある(少し残っているだけでツルリとすべる)
床もシャワーで流す。床にせっけんが残っているので、親もすべりやすい
赤ちゃんをいったん床に置き、親が(子を抱かずに1人で)立ち上がり、それから抱えて移動
赤ちゃんを片手で抱えざるを得ないときはしっかり抱える。
転ばないように少しずつ、ゆっくり移動

浴槽に滑り止めシート　風呂のすべり止め

・せっけんでのツルリ事故を絶対に避けたい場合は、沐浴剤のうち、スキナベーブはすべりにくい。本来は新生児用。洗浄力は落ちる。

・一番難しい、顔洗い(目、口にせっけん湯が入って大泣き)にだけ沐浴剤を使う手も

・ベビーチェアも、ある程度事故防止になる

・赤ちゃん転落事故を絶対に避けたい場合は、
立ち上がり移動のとき、ほかの大人に手伝ってもらうか、
あるいは自分は浴槽に出入りせず赤ちゃんだけを入浴させる

・電話が鳴っても出ない(赤ちゃんを１人にしない)　　　東京消防庁の統計でも、わずかな時間に事故は起きている

■ベビー用せっけん

まず体をぬらしておき、泡が出てくるタイプのベビーソープ、「ベビー全身シャンプー｣で洗うと短時間で洗える

ベビーソープ

ベビー全身シャンプー

沐浴剤(本来は新生児用)　　　スキナベーブ(すべりにくい)
　

■入浴お助け用具